テッサから見たラ・セリーズ・シュル・シャポー

序文

子供の頃の写真で、セリーズの陽気な帽子が姉たちや私の頭になかった記憶はない。

カセット通りにある叔母のアトリエに初めて入ったのは、歩くのもやっとの赤ん坊の頃だった。祖母のコリーヌに帽子を買いに付き添われていたか、あるいは母に連れられていたのだろう。

私がいつも連れて行かれるような、何も触ってはいけないような煩わしい店ではなかったことを覚えている。たくさんの色のリボンが巻かれた大きなロールがあり、それを広げることができた！

ベビーカーの上から、彼女が工房を忙しそうに動き回り、お客にアドバイスしているのが見えた。彼女はお客に帽子を見せ、最もクレイジーな色を試着させた。

大きな帽子、小さな帽子、麦わら帽子、フェルトの帽子、未完成の帽子、型から出したままの帽子......！

成長し、彼女と過ごすうちに、私はセリスを知った。

彼女の素晴らしいところは、毎日が喜びと幸せとダイナミズムに満ちていることだ。彼女は皆の目を千変万化させる存在なのだ。

セリーズはまた、周囲の要素を観察する術も心得ている。 彼女は目に見える世界の枠の中だけで、自分の興味や関心のあるものだけを見るのではなく、広い意味であらゆるものを見て、何一つ逃さない。彼女は他の誰にもないディテールと創造のセンス、そして何よりも止められない直観力を持っている。